マネーサプライ(M2)

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はじめに

マネーサプライとは、世の中に現在どれだけのお金があるのかを示す指標です。

種類はM0、M1、M2、M3の4種類です。それぞれ定義があり「かなり狭い定義〜かなり広い定義」となります。(M0がかなり狭い定義、M4がかなり広い定義です)

M2に含まれる種類(対象)は下記の項目です。

・紙幣、貨幣、当座預金普通預金

・10万ドル未満の預金口座

・短期証券投資信託のようなもの

M2が増えると言うことは、お金の供給量が増えると言うことです。

では、どうやってお金の供給量を増やすのか?

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答え:FRBや銀行が全体の量を増減させています。

その中でもFRBの動きは注目度が高いです。

FRBは、国債を購入することで、マネーサプライ(M2)を増加させ、世の中のお金の量を増やします。逆に、国債を売るとマネーサプライ(M2)は減少し、世の中のお金の量が減ります。

ポイント:FRBはマネーサプライをある程度コントロールできる

 

マネーサプライ(M2)からわかること

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答え:景気が拡大に向かうのか縮小に向かっているのかわかる

M2の伸び率が高いときは景気拡大が期待でき、伸び率が低いときは景気縮小局面に入っている可能性があります。伸び率をうまく使えば、株価上昇前に投資を行うことができます。つまり先手が打てます。これがM2のメリットです。

しかし、世の中のお金の流れが悪いときはM2を増やしても経済は活発になりにくいと言っている投資家もいます。伸び率が高くても貨幣流通速度が遅いとM2効力が小さくなるので気をつけましょう。(そんなときはクレジット・スプレッドを確認しましょう。クレジット・スプレッドが比較的小さいとき、お金が借りやすいので貨幣流通速度が早いと考えられます)

 

まとめ

注目ポイント:M2の増加(減少)

意味すること:景気が上向き(下向き)になっている

投資アクション:景気との連動性が高い株などの資産を買う(景気悪化に備えて現金などの当座の資産に逃げる)

データの入手先:M2 Money Stock (M2) | FRED | St. Louis Fed