新築住宅販売件数
はじめに
新築住宅販売件数とは、ある一定期間内に新築住宅がどのぐらい販売されたのか地区ごとにわかる指標です。中古住宅だと家の完成後に売買され販売件数に反映されますが、新築は契約書にサインした時点で販売件数に含まれるので優秀な先行指数と呼ばれています。
新築住宅販売件数が増えるとどうなるのか?
住宅を建築するときは、たくさんの材料が必要になります。
例えば構造材、仕上げ材、外装材、内装材などです。
新築住宅販売件数が多いときは、このような建築に関わる業種も潤います。その結果、先のGDPに好結果が期待できます。
つまり、新築住宅の売上が伸びると経済の伸びが期待できると言うことです。
さらに新築住宅販売件数に関連しているのが雇用です。新築住宅を建てるとき、人々は長期のローンを組みます。ローン返済に収入が必要なため、雇用の安定化に繋がっているのです。
優秀な先行指標?
2003年4月から販売件数が伸びています。(住宅バブル到来)そして、2006年から徐々に伸びが鈍化し2006年後半には減少傾向になりました。その後、サブプライム問題をきっかけにリーマンショックが起こり世界経済が悪化しました。このように、新築住宅販売件数は不況がやってくる前に販売件数の伸びが鈍化しているのが分かるので優秀な先行指標と言われています。
まとめ
指標タイプ:先行指標
注目ポイント:新築住宅販売件数の増加(減少)
意味すること:景気が上向き(下向き)になっている
投資アクション:住宅建築業者の株、住宅関連のETF(XHBなど)を買う(売る)
データ入手先:New One Family Houses Sold: United States (HSN1F) | FRED | St. Louis Fed、New Residential Sales