米ケース・シラー住宅価格
影響:住宅価格は個人消費に大きな影響を与えるため、景気指標としても重視されている。
とは:アメリカ国内の住宅価格動向を示す最も一般的な指数
特徴:「リピート・セールス」という再販価格を基に算出(詳しくはwiki)
対象:全米の10大都市圏、20大都市圏
取引:先物とオプション
注目:住宅価格指数の上昇(減少)
意味:景気が上向き(下向き)
発表時期:調査月の翌々月下旬(4月調査なら6月下旬に発表)
10大都市はボストン、シカゴ、デンバー、ラスベガス、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、サンディエゴ、サンフランシスコ、ワシントンD.C.。
20大都市圏では、さらにアトランタ、シャーロット、クリーブランド、ダラス、デトロイト、ミネアポリス、フェニックス、ポートランド、シアトル、タンパが加わる。
米ケース・シラー住宅価格・チャート
現在の住宅価格は、過去と比べても高いと言える。リーマンショック前の水準を超えている。
2021年4月は14.9%上昇 15年ぶり高い伸び
米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが29日に発表した4月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(主要20都市)は前年比14.9%上昇し、2005年12月以来15年超ぶりの大幅な伸びとなった。
前月比では1.6%上昇。市場予想は1.7%上昇だった。
全国的な住宅価格の高騰は供給が限られていることが主な要因。最も大きく上昇したのはフェニックス、サンディエゴ、シアトルだった。
株価への影響は?
発表時間(日本時間):10:00PM
マーケットの取引開始が22:30(日本時間)なので、指標の発表後に株価は上昇したということが分かる。すでに住宅価格の上昇は株価に織り込み済みだった。
5月発表時の株価推移
3月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(主要20都市)は前年比13.3%上昇し、2013年12月以来の大幅な伸びとなった。予想の12.3%も上回った。
4月発表時の株価推移
S&P・コアロジック/ケース・シラーがまとめた2月の米住宅価格指数は急上昇し、15年ぶりの高い伸びとなった。(低い住宅ローン金利と物件の在庫不足を背景)
(まとめ)
米ケース・シラー住宅価格が上昇するとXHBは、寄りで上昇しやすい傾向にあることが分かった
米連邦住宅金融局(FHFA)がこの日に発表した4月の住宅価格指数は前年比15.7%上昇。3月の14.0%に続く大幅な上昇となった。
ただエコミストは、住宅価格上昇の背景には需給のミスマッチがあるとし、住宅バブルが発生しつつあるとの見方は示していない。キャピタル・エコノミクスの不動産エコノミスト、サム・ホール氏は「住宅価格見通しは上向いているが、自己増殖型のバブルの形成も、価格崩壊も予想していない」とし、住宅ローン金利の上昇などで価格の伸びは年末までに前年比7%程度に落ち着くとの見通しを示した。