ADP雇用統計
ADP雇用統計は、
発表者:米国の大手給与計算アウトソーシング会社であるADP社
内容:約50万社の顧客を対象に毎月雇用者数の増減の変化を推計した数値
発表時期:毎月の米雇用統計の非農業部門雇用者数が発表される2日前の水曜
特徴:米雇用統計の先行指標とされる
内訳:レジャー・ホスピタリティ業、教育・健康サービス業、製造業、建設業
ADP雇用統計チャート
ADP雇用統計の発表(時系列)
●6月30日に発表した6月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が69万2000人増と、市場予想の60万人増を上回った。労働力不足が続いているものの、経済が急速に再開される中で、企業は生産やサービスの強化に尽力している
●6月3日に発表し5月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が97万8000人増と、2020年6月以来の大幅な伸びだった。市場予想の65万人増を上回った。経済活動が急速に再開する中で好調な需要が雇用を促している。ただ労働力や原材料の不足が依然として労働市場の回復を抑制している。
●5月5日に発表した4月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が74万2000人増加し、7カ月ぶりの大幅増となった。政府支援策や新型コロナウイルスワクチン接種の広がりにより、第2・四半期序盤の米経済が一段と勢いを増していることを示唆した。
●3月31日に発表した3月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が51万7000人増加し、前月の17万6000人から伸びが大幅に拡大した。新型コロナウイルスワクチンの接種が進む中、レジャー・接客業中心に幅広い業種で採用の動きが加速した。ロイターのエコノミスト予想は55万人の増加だった。
発表前後の株価はどうだったか?
・発表後の数日間は上昇傾向
・2日後の雇用統計の日のローソク足、3月と4月は陽線、5月(6月発表)が陰線を作った
【少しやってみた】
・投資戦略を考えるため、ADP雇用統計発表日の株価(主要3指数)と個別銘柄の相関係数を調べてみた(探し方の1つの方法として、ダウ平均と消費関連・景気敏感株の相関率を調べる。なぜダウ?→景気敏感株の寄与度が他指数と比べて高い)