空売り残高(投資指標)

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空売りとは、株を借りてきて売却し、再び買い戻して返却することです。買い戻した際にキャッシュが残っていれば、それが利益となります。基本的には、企業価値が下がると判断した場合に空売りを行います。

 

空売り残高」とは、ある時点で空売りされている株式の「量」のことです。

空売り後は長期間保有できないことになっています。というか、したくてもできないのです。理由は、様々なルールがあるからです。

・ある期間までに必ず買い戻して返却する必要がある(売却期限がある)

・株を借りた相手に利息の支払いをする必要がある(借りている間は利息が発生する)

・株価が予想に反して上昇した場合、損失が出たときの変わりとして担保を求められる

これらの理由により、読み違えて株価が上昇したとき投資家は損失を回避するため、株を買って返却を始めます。その結果、空売りは株価上昇に繋がるケースもあるのです。

 

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投資戦略

答え:空売り残高が多い企業のなかで、経営状態が良く、株価評価の高い企業を見るける。

具体的には、①空売り比率を使って、現在の空売りポジションが何日で買い戻されるかに注目 ②テクニカル分析を使って上昇トレンドのチャートなのに空売り比率が高いものを見つける ③空売り残高が減り始めたら買い始めて、買い戻しによる値上がりを待つ

 

ただし、S&P500のようなインデックスに連動しているETF空売り比率を当てにしすぎないこと。それらのETF機関投資家がヘッジとして利用しているので、決して下がると予測して空売りをしていないので惑わされないように注意が必要です。

 

まとめ

指標タイプ:先行指標

注目ポイント:ファンダメンタルズが強い企業、テクニカル面で良好な企業の空売り残高がふえている

意味すること:空売り投資家がミスをしている

投資アクション:その企業の株を買い、空売り投資家の買い戻しによる値上がりを待つ

データ入手先:各証券会社(ニューヨーク証券取引所など)